ライブ録音や会議の記録、ASMR配信まで。 1台あると何かと重宝するハンディレコーダーの売れ筋5台を比較しました。
そもそもハンディレコーダーって何ができるの?
ハンディレコーダーは、スマホの録音アプリとは比べ物にならないレベルで音を録れるポータブル機器です。
内蔵マイクだけで高音質に録音できるモデルが多く、ライブ演奏のステレオ録音、YouTubeのナレーション収録、環境音の収集など用途はかなり広いです。

スマホで録音して「うーん、なんか音がこもってるな」って感じたことがある人は、ハンディレコーダーを1台試してみてほしいです。 音の解像感がまるで違います
最近のモデルは32bitフロート録音に対応しているものが増えていて、録音時のゲイン調整をミスっても後から補正できるのがデカいんですよね。
人気ハンディレコーダー5台を一気に比較
| 商品名 | 32bit対応 | 内蔵マイク | 外部入力 | 重さ | ライブ録り向き度 | 持ち歩きのラクさ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ZOOM H1 essential | ○ | XYステレオ | ステレオミニ | 約80g | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| ZOOM H6 essential | ○ | 交換式カプセル | XLR/TRS×4 | 約400g | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| TASCAM DR-07XP | ○ | 可動式ステレオ | ステレオミニ | 約130g | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| ソニー PCM-A10 | × | 可動式ステレオ | ステレオミニ | 約82g | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| ZOOM H1 XLR | ○ | XYステレオ | XLR/TRS+ミニ | 約130g | ★★★★☆ | ★★★★☆ |

外部マイク入力があるかどうかで、後からの拡張性がだいぶ変わります。 将来的にマイクを買い足す予定があるなら、XLR入力付きのモデルを選ぶのが無難ですよ
第1位:ZOOM H1 essential ハンディレコーダー 32bitフロート録音対応 XYステレオマイク

ポケットに入るサイズなのに32bitフロート録音ができる、エントリー機の決定版です。
初めてハンディレコーダーを買うなら、正直これ一択でいいと思っています。 重さ約80gで、スマホより軽いです。
XYステレオマイクの音質は価格からは想像できないレベルで、バンドの練習録音に持っていったら「これ本当に1万円台?」とメンバーに驚かれました。
ただ、外部マイク入力がステレオミニジャックのみなので、XLRマイクを接続したい場合は別のモデルを選ぶ必要があります。
第2位:ZOOM H6 essential ハンディレコーダー 32bitフロート録音 6トラック

マイクカプセルを交換できるのがH6 essentialの一番おいしいところです。 XYステレオ、MS方式など、録る内容に合わせてマイクを付け替えられるので、1台で何役もこなせます。
XLR/TRS入力が4系統あるので、バンドのマルチトラック録音にも対応できます。 ライブハウスで4本のマイクを立てて各パートを別トラックに録ったときは、ミックスの自由度が段違いでした。

マイクカプセル交換式って最初は「そんなに使うかな?」と思ったんですけど、実際にMSマイクに切り替えたらステレオの広がりが全然違って驚きました
第3位:TASCAM DR-07XP 32ビットフロート録音対応 ステレオポータブルレコーダー

TASCAMのDR-07シリーズは昔から人気がありますが、このXPモデルで32bitフロートに対応しました。
可動式のステレオマイクがついていて、A-B方式(広がり重視)とX-Y方式(定位感重視)を切り替えられるのが便利です。 ライブ会場で「今日は広めに録りたい」と思ったらマイクをパカッと開くだけでOK。
マジで最強!!!!この価格帯で32bitフロート+可動式マイクはかなり贅沢です。
正直、操作ボタンの配置がちょっとわかりづらくて、暗いライブハウスで手探りで操作するのは慣れが要ります。 事前に操作を体に覚えさせておくといいです。
第4位:ソニー リニアPCMレコーダー 16GB ハイレゾ録音 Bluetooth対応 PCM-A10

Bluetooth対応でスマホからリモート操作できるのがPCM-A10の個性的なところです。
会議やインタビューで離れた場所にレコーダーを置いて、手元のスマホで録音開始・停止ができるのは地味に便利です。 16GBの内蔵メモリがあるのでSDカードなしでもすぐ使えます。

ただ、32bitフロート非対応なので音楽録音ガチ勢にはちょっと物足りないかも。 会議録音やポッドキャスト用途なら十分すぎるスペックです
ぶっちゃけ、音楽録音目的ならZOOMやTASCAMのほうが向いています。 ビジネス用途やBluetooth操作を重視する人にはドンピシャの1台です。
第5位:ZOOM H1 XLR 32bitフロート録音 ハンディレコーダー

H1 essentialにXLR/TRS入力を追加したモデルです。 コンパクトなボディはそのままに、本格的なマイクを接続できるようになっています。
ダイナミックマイクやコンデンサーマイクを繋いで、ボーカル録りやインタビュー収録を1台でこなせるのがうれしいところ。
正直、「H1 essentialとどっちを買うか」で悩む人が一番多い印象です。 外部マイクを持っている、またはこれから買う予定があるならH1 XLR。 内蔵マイクだけでサクッと録りたいならH1 essential。 ここで判断するのが一番シンプルです。
録音が上手くなるハンディレコーダーの使い方
レコーダーを手に入れたら、いくつかのコツを押さえるだけで録音の質がグッと上がります。
- マイクを音源に向ける角度を意識する。 正面から少しズラすだけで音のバランスが変わります
- 録音前に10秒ほど「無音」を録っておく。 後からノイズ除去する際のサンプルとして使えます
- ヘッドホンで録音中の音を常にモニターする。 風切り音や振動ノイズに素早く気づけます

録音の失敗で一番多いのが「レコーダーを手で持ったまま録る」ことです。 手の振動がそのまま入るので、テーブルに置くか三脚を使うだけで段違いに良くなりますよ
ハンディレコーダーと一緒に買っておくと安心なもの
レコーダー本体だけだと、現場で「あれがあればよかった」となりがちです。
- ウィンドスクリーン: 屋外での風切り音対策に必須。 数百円のものでも効果は十分です
- microSDカード(32GB以上): 長時間のライブ録音やハイレゾ録音ではファイルサイズが大きくなるので、余裕のある容量を
- 卓上三脚: テーブルに置くだけで振動を軽減できます。 スマホ用の小型三脚でも代用可能
- モニターイヤホン: 録音中の音を確認するために。 密閉型のカナルタイプが周囲の音を遮断しやすいです

個人的にはウィンドスクリーンと三脚だけは本体と一緒に買っておいたほうがいいと思います。 後から「やっぱり必要だった」ってなるパターンが多いので
●RASUさん音響機材やレコーディング機器のリサーチを得意とするプロライター。 楽器店スタッフや音響エンジニアへの取材をもとに、読みやすさを大切にした記事をお届けしています。 今回はZOOMとTASCAMの新モデルについて、楽器店の販売員に売れ筋の傾向をヒアリングしました。


