32bitフロート録音ができるフィールドレコーダーが増えてきて、どれを買うか迷いますよね。
フィールドレコーダー選びで外せない3つの基準
フィールドレコーダーは「録音品質」「入力チャンネル数」「持ち運びやすさ」の3つで絞ると失敗が少ないです。
入力チャンネル数は、1人でステレオ録音するだけなら2ch〜4chで十分ですが、映像制作の現場で複数のマイクを同時に使いたいなら6ch以上あると安心です。
重量やサイズも地味に大事で、山や森に持っていくなら軽いほうが正義です。 正直、重たいレコーダーを担いで山道を歩いたときは「もう少し軽いのにすればよかった」と思いました。

32bitフロートって最初「本当にそんなに違うの?」って半信半疑だったんですけど、実際に屋外で録ってみたらゲインの心配がほぼゼロになって感動しました
フィールドレコーダーの人気モデル5選を比較してみた
まずは今回紹介する5台の比較表から。
| 商品名 | 入力数 | 32bit対応 | 価格帯 | 持ち出しやすさ | 操作の分かりやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| ZOOM F6 | 6入力/14トラック | ○ | 約7万円台 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| ZOOM F8n Pro | 8ch入力 | ○ | 約10万円台 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| TASCAM X8 | 8トラック | ○ | 約4万円台 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| TASCAM X6 | 6トラック | ○ | 約3万円台 | ★★★★★ | ★★★★★ |
| ソニー PCM-D10 | ステレオ+XLR | × | 約5万円台 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |

価格帯がけっこうバラバラなので、用途に合わせて選ぶのが大事ですよ。 映像制作ガチ勢ならF6かF8n Pro、個人の録音メインならX6やX8がコスパ良いです
第1位:ZOOM F6 フィールドレコーダー 32bitフロート録音対応 6入力/14トラック

初めて箱を開けたとき、このサイズ感で6入力あるのかと驚きました。 映画のロケ現場で音声さんが使っているような本格的なレコーダーが、片手で持てるサイズに収まっています。
32bitフロート録音のおかげで、ゲインを気にせず録音ボタンを押せるのが最大の魅力です。 森の中で鳥の声を録っていたら突然近くで枝が折れる大きな音がしたんですが、音割れせずにそのまま録れていてびっくりしました。
ただし、メニューの階層がやや深くて、現場でとっさに設定を変えたいときにちょっともたつくことがあります。 慣れるまでは家で何度か操作練習しておくのがおすすめです。
第2位:ZOOM F8n Pro フィールドレコーダー 32bitフロート 8ch入力

8チャンネル同時録音ができるので、映像制作の現場ではこれ1台で複数のマイクを管理できます。
タイムコード同期にも対応しているので、映像とのポスプロ作業がスムーズに進みます。 実際にカメラ2台とこのF8n Proで同時に撮影したときは、同期の手間がほぼゼロで「これは楽だ」と思いました。

予算に余裕があるなら絶対にF8n Proを選んでほしいです。 正直、ここまでの入力数が要らない人にはオーバースペックですけどね
第3位:TASCAM Portacapture X8 32bitフロート 192kHz 8トラックポータブルレコーダー

タッチパネル式の画面がめちゃくちゃ使いやすくて、スマホ感覚で操作できます。 初めてフィールドレコーダーを触る人にはこれが一番とっつきやすいと思います。
192kHzのハイレゾ録音にも対応していて、川のせせらぎとか風の音みたいな繊細な環境音を録るときに、空気感の違いがはっきり出ます。
ぶっちゃけ、ZOOMのF6と迷う人が多いんですが、操作性重視ならX8、チャンネル管理のしやすさ重視ならF6という感じです。
内蔵マイクもついているので、外部マイクを持っていなくてもすぐに録音を始められるのは地味にありがたいです。 ただ、バッテリーの持ちがそこまで長くないので、長時間の録音にはモバイルバッテリーか予備の電池があったほうがいいです。
第4位:TASCAM Portacapture X6 32bitフロート 96kHz 6トラックポータブルレコーダー

X8の弟分的な存在で、サンプリングレートは96kHzまでですが、32bitフロート録音にしっかり対応しています。
正直に言うと、192kHzと96kHzの録音の違いは、普通に聴く分にはほとんどわかりません。 超高域の空気感にこだわるプロでなければ96kHzで全然問題ないです。
もうこれでいいじゃん。悩む必要ゼロ!!って個人的には思っています。 コスパで選ぶなら間違いなくX6が一番です。
注意点としては、XLR入力が2系統なので、3本以上のマイクを同時に使いたい場合はX8かF6を選んだほうがいいです。
第5位:ソニー リニアPCMレコーダー 16GB ハイレゾ録音 192KHz 24bit PCM-D10

ソニーのPCM-D10は、内蔵マイクの質がとにかく高いのが特徴です。 本体に搭載された可動式ステレオマイクだけで、外部マイクに匹敵するくらいの録音ができます。
16GBのメモリが内蔵されているので、SDカードを忘れても録音できるのは現場でありがたかったです。

ソニーの音って独特の密度感があるんですよね。 ただ32bitフロート非対応なので、ゲイン設定はちゃんとやらないと音割れします。 そこだけ注意です
XLR/TRS入力も備えているので、外部マイクを接続した本格的な録音にも対応できます。 32bitフロートにこだわらず、ソニーの音質で勝負したい人向けの1台です。
フィールドレコーダーを買ったらまず試してほしいこと
レコーダーが届いたら、いきなり本番の録音に行くのではなく、まず家の中で練習するのがおすすめです。
- 自分の部屋で録音して、エアコンの音や冷蔵庫の振動がどのくらい入るか確認する
- 窓を開けて外の音を録ってみて、マイクの指向性を体感する
- 録音ファイルをPCに取り込んで、DAWソフトで波形を見てみる
この3つをやっておくだけで、実際のフィールドに出たときの段取りがだいぶ変わります。

あと、ヘッドホンで録音中の音をモニターする癖をつけておくと、風切り音とかノイズに気づけるようになりますよ
フィールドレコーダーと一緒に揃えたいアイテム
レコーダー単体でも録音はできますが、以下のアクセサリーがあると録音のクオリティが段違いに上がります。
- ウィンドスクリーン(風防): 屋外録音では風切り音が最大の敵です。 これがないと使い物にならないレベルで風の音が入ります
- モニターヘッドホン(密閉型): 録音中にマイクが拾っている音をリアルタイムで確認するために必須
- 予備のSDカード: 容量不足で録音が止まる事故を防ぐために、32GB以上のものを2枚は持っておきたいです

ウィンドスクリーンは「なくてもいけるかな」って思いがちですけど、一度風の中で録音すると「もう二度と忘れない」ってなります。 体験談として断言できます
録音データを無駄にしないための管理テクニック
フィールドレコーディングをしていると、あっという間にファイルが溜まっていきます。 録りっぱなしにすると後で何がどのファイルだったか全然わからなくなるので、管理のルールを決めておくのが大事です。
録音後はなるべく早くPCにバックアップを取って、SDカードの空き容量を確保しておくのも忘れずに。 SDカードの突然の故障で8時間分の録音データを失ったことがあるので、バックアップだけは本当にサボらないでください。
DAWソフトに取り込んで簡単なノイズ除去やトリミングまでやっておくと、素材としてすぐに使える状態になるので、編集のモチベーションも保ちやすいです。
●RASUさん音響機材やレコーディング機器のリサーチを得意とするプロライター。 楽器店スタッフや音響エンジニアへの取材をもとに、購入前に確認すべき情報をわかりやすくお届けしています。 今回はZOOMとTASCAMの販売代理店に問い合わせて、32bitフロート機の仕様の違いを確認しました。


