DTM用のモニターヘッドホン、種類が多すぎて最初の1台に迷いますよね。
DTM用モニターヘッドホンで迷ったら見てほしい3つの基準
モニターヘッドホンは「密閉型」と「開放型」の2種類あります。 密閉型は音漏れが少なくて録音中にも使えるので、自宅DTMだと密閉型から入る人が多い印象です。

正直、開放型は音がめちゃくちゃ気持ちいいんですけど、夜中に使うと家族に怒られます。最初は密閉型が無難ですよ。
- 密閉型か開放型か:録音もするなら密閉型一択
- インピーダンス:数値が低いほどスマホやオーディオインターフェースで鳴らしやすい
- 装着感:DTMは長時間つけっぱなしなので、軽さとイヤーパッドの柔らかさは重要
あと意外と大事なのがケーブルの長さです。 短すぎると机周りで引っかかるし、長すぎると絡まってストレスになります。 1.2m〜3mくらいがちょうどいい感じです。
モニターヘッドホン DTMにおすすめの5選ランキング
Amazonの売れ筋と、実際にDTMで使った感触をもとにランキングにしました。
| 商品名 | タイプ | 重さ | つけ心地(5段階) | 低音の聞こえ方(5段階) |
|---|---|---|---|---|
| ATH-M50x | 密閉型 | 285g | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| OneOdio A71 | 密閉型 | 約280g | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| SONY MDR-7506 | 密閉型 | 230g | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| AKG K240 STUDIO | セミオープン | 240g | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| DT 770 PRO X | 密閉型 | 305g | ★★★★★ | ★★★★★ |

つけ心地と低音の聞こえ方は、カタログのスペックだけじゃわからないところなので、ここは要チェックです。
第1位:オーディオテクニカ ATH-M50x

箱から出して最初に思ったのが「イヤーパッドの肉厚感がすごい」ということ。 耳をすっぽり包む感じで、つけた瞬間に外の音がスッと消えます。
DTMで使ってみると、低音から高音までかなりフラットに聞こえるので、ミックス作業で「あれ?スピーカーで聴いたら低音多すぎた」みたいな事故が減りました。
ただ、長時間つけていると耳の上あたりがちょっと蒸れるのが気になります。 夏場は30分おきに外して換気したくなる感じです。
第2位:OneOdio A71 モニターヘッドホン

えっ、この値段でこの音質やばくない!!? 初めて聴いたとき本気でびっくりしました。
1万円以下でここまで低音がしっかり出るヘッドホンってなかなかないです。 ケーブルが2本付属していて、6.3mm変換もできるのでオーディオインターフェースに直挿しできます。
ぶっちゃけ、側圧がちょっと強めなので頭が大きい人は最初キツく感じるかもしれません。 1週間くらい使ったら馴染んできましたけど、個人差はあると思います。

予算を抑えたい人にはかなりいい選択だと思います。ただ、M50xと比べるとやっぱり中高域の解像感は一歩譲る印象です。
第3位:SONY MDR-7506

レコーディングスタジオで昔からよく見かける定番中の定番です。 実際に使ってみると、中高域がかなりクリアに聞こえるので、ボーカルの細かいニュアンスを拾うのに向いています。
重さが230gしかないので、2〜3時間の作業でも首が疲れにくいのはありがたいです。
ただ正直、低音域の量感は物足りないと感じました。 ベースラインのチェックはこれだけだと不安なので、別のヘッドホンかスピーカーと使い分けるのがいいと思います。
第4位:AKG K240 STUDIO-Y3

セミオープン型なので、密閉型とは違った空気感のある音が聴こえます。 ミックスの空間処理をチェックしたいときに、スピーカーに近い感覚で使えるのが面白いところです。
つけ心地はかなり軽くて、長時間使っても頭頂部が痛くなりにくいです。
注意点としては、音漏れがそこそこあるので歌やギターの録音中にマイクが音を拾ってしまうことがあります。 録音時は密閉型を使って、ミックス時にK240に切り替えるのがいい使い方です。

3年保証モデルなので、万が一壊れても安心。AKGの修理対応は割とスムーズだったという声も聞きます。
第5位:beyerdynamic DT 770 PRO X 48Ω

ドイツのメーカーbeyerdynamicのモニターヘッドホンで、プロのエンジニアにもファンが多いモデルです。
48Ωなのでオーディオインターフェースから直接鳴らせます。 音質は全帯域にわたって非常に正確で、ミックスの粗が全部見えてしまうくらい解像度が高いです。
イヤーパッドがベロア素材で肌触りが良く、何時間でもつけていられる装着感は文句なしです。
デメリットとしては価格がこのランキングの中では一番高いこと。 DTMを始めたばかりの方には少しハードルが高いかもしれませんが、長く使うなら最初からこれを選ぶのもアリです。

これ、友人のエンジニアが「もう他のヘッドホンに戻れない」って言ってました。予算に余裕があるなら間違いなく候補に入れたい1台です。
モニターヘッドホンを買ったあとにやっておきたいこと
新品のモニターヘッドホンは「エージング」といって、しばらく鳴らし続けることでドライバーが馴染んで音が変わってきます。
ただ、これには諸説あって「エージングで音は変わらない」という意見もあります。 個人的にはATH-M50xで20時間くらい流したら低音の角が取れた気がしましたが、正直プラシーボかもしれません。

エージングよりも大事なのは、自分のヘッドホンの音の傾向を把握すること。リファレンス曲を何曲か決めて繰り返し聴くのがおすすめです。
モニターヘッドホンと一緒にあると便利なDTMグッズ
モニターヘッドホン単体だと物足りない場面も出てきます。 一緒に揃えておくと作業がグッと楽になるアイテムを紹介します。
- ヘッドホンアンプ:オーディオインターフェースのヘッドホン出力が弱いときに便利。 音量を上げてもノイズが増えにくくなります。
- ヘッドホンハンガー:机の端に引っ掛けるタイプが場所を取らなくて良いです。 ヘッドバンドの型崩れも防げます。
- 交換用イヤーパッド:1年くらい使うとパッドがへたってきて音質が変わるので、予備があると安心です。

イヤーパッドは消耗品だって意外と知らない人が多いんですよね。へたると低音がスカスカになるので、定期交換がおすすめです。
自宅DTMでモニターヘッドホンの音を信用するために気をつけること
モニターヘッドホンで聴いた音とスピーカーで聴いた音は、どうしても違いが出ます。 ヘッドホンだけでミックスを仕上げると、スピーカーで聴いたときに「なんか違う」となりがちです。
- パンを振るときは控えめにする(ヘッドホンだと左右の分離が強く感じるため)
- リバーブの量はヘッドホンで「少し足りないかな?」くらいでちょうどいい
- 仕上げにスマホのスピーカーやイヤホンでも確認する
実は自分も最初のころ、ヘッドホンでいい感じに仕上げた曲を車のスピーカーで聴いたら低音がボワボワで泣きそうになったことがあります。 あの失敗以来、必ず複数の環境で聴き比べるようにしています。
●RASUさん音楽機器やオーディオ機材を得意とするプロライター。 メーカー担当者や楽器店スタッフへのリサーチをもとに記事を執筆しています。 今回は販売店3店舗に売れ筋の傾向をヒアリングしました。


