キーボードのベタつきが気になって、キーキャップを重曹で洗えないか調べている人は多いです。結論から書くと、薄めた重曹水につけ置きする洗い方なら試せます。粉のままこすると傷がつくので、ここだけは避けてください。
重曹水の作り方、つけ置きの時間、乾かす時間を順番に紹介します。読み終わったら、そのまま掃除を始められます。
キーキャップは重曹で洗える?つけ置きなら試せる
キーキャップを重曹で洗うなら、溶かして重曹水にしてつけ置きする方法を選びます。重曹には研磨する力があり、粉のままこするとプラスチックに細かい傷がつくおそれがあります。
キーボードメーカーの案内を見ると、キーキャップの洗い方は中性洗剤を溶かしたぬるま湯が基本です。重曹について書かれた案内は見つかりませんでした。つまり重曹は、メーカーがすすめている洗い方ではありません。
大事なキーボードや印字が薄くなっているキーキャップは、中性洗剤から始めるのがおすすめです。重曹水を使うなら、先に目立たないキーを1個だけつけて、変化がないか確かめてください。
キーキャップを洗う重曹水は薄めから作る
重曹水は、ぬるま湯500mlに重曹小さじ2分の1から作り始めます。掃除用の重曹水は水100mlに小さじ1がよく紹介されますが、濃くすると白い跡が残ることがあります。キーキャップは細かい溝が多いので、薄めのほうが扱いやすいです。
お湯の温度は30〜40度が目安です。お風呂より少しぬるいくらいで、重曹も溶けやすくなります。
粉が底に残っているときは、よく混ぜて溶かしてからキーキャップを入れます。作った重曹水は置いておくと傷みやすいので、その日のうちに使い切りましょう。
重曹水を作るときに使える掃除用の重曹
キーキャップの洗い方は5ステップで終わる
キーキャップの洗い方は、外す、つける、こする、すすぐ、乾かすの5ステップです。手を動かす時間は30分ほどで、残りはつけ置きと乾燥の待ち時間になります。
ステップ1 キーボードの写真を撮ってキーキャップを外す
USBケーブルを抜いて、キーの並びをスマホで撮っておきます。記号のキーは戻す場所を間違えやすいので、写真があると安心です。
キーキャップはキープラーをかけて、まっすぐ上に引き抜きます。ドライバーのような金属の工具を使うと傷やへこみがつきやすいです。スペースキーのように長いキーはワイヤーが付いていることがあるので、無理に外さないでください。
ステップ2 重曹水に30分から1時間つける
ボウルに重曹水を作り、キーキャップを入れて軽く揺すります。そのまま30分から1時間つけておきます。
長くつければきれいになるわけではありません。1時間で落ちない汚れは、次のステップのブラシで落とします。
ステップ3 柔らかいブラシで溝と裏側をこする
取り出したキーキャップを、柔らかいブラシで軽くこすります。皮脂がたまりやすいのは、指が当たる面のへこみと裏側の角です。使い古しの歯ブラシでも問題ありません。
印字の上を強くこすると、印字が薄くなることがあります。力は入れないでください。
ステップ4 流水で重曹をすすぐ
重曹水が残ると白い跡になるので、流水でよくすすぎます。排水口に落とさないよう、ザルやネットに入れて流すと安全です。
ステップ5 文字面を上にして6時間以上乾かす
タオルの上に文字面を上にして並べ、最低でも6時間は自然乾燥させます。できれば一晩、12時間ほど置くと安心です。
軸の穴に水が残ったまま戻すと、スイッチが傷む原因になります。表面が乾いて見えても、穴の中は濡れていることがあります。
キーキャップを外したあとの本体のホコリ取りに使えるブラシ
キーキャップの黄ばみは重曹で洗っても落ちにくい
重曹が役に立つのは皮脂のベタつきで、黄ばみはほとんど落ちないと考えてください。ABS樹脂のキーキャップに出る黄ばみは、表面の汚れというより素材そのものの色の変化です。洗っても白く戻らないのはそのためです。
黄ばみを落とそうと濃い重曹でこすり続けると、表面に傷がついてテカりやすくなります。それでも気になるなら、黄ばみにくいPBT樹脂のキーキャップに交換する方法もあります。
| 汚れの種類 | 重曹水のつけ置き | おすすめの対処 |
|---|---|---|
| 皮脂のベタつき | 試す価値あり | つけ置き後にブラシでこする |
| ホコリ | 落ちる | 先にブラシで払う |
| 飲み物の乾いた跡 | 落ちることがある | 残ったらペーパーで拭く |
| 黄ばみ | 落ちにくい | キーキャップの交換 |
キーキャップの洗い方でやってはいけないこと
熱湯、漂白剤、ドライヤーの温風の3つは、キーキャップの変形や色落ちにつながるので避けてください。早くきれいにしたいときほど、やってしまいがちです。
- 熱湯につける:変形の原因になります。お湯は30〜40度までにしましょう
- 漂白剤を使う:印字やコーティングを傷めるおそれがあります
- ドライヤーの温風で乾かす:熱で変形することがあります。使うなら弱い風にします
- 重曹の粉でこする:細かい傷がつきます
- キーボード本体につける:本体やスイッチは水につけません
- 乾く前に戻す:スイッチが故障する原因になります
本体のホコリは、ブラシで払ってから綿棒で拭き取ります。アルコールは使えるかどうかがメーカーによって違うので、説明書を確かめてからにしましょう。
重曹を使わないキーキャップの洗い方は中性洗剤
迷ったら、ぬるま湯に台所用の中性洗剤を2〜3滴入れる洗い方がいちばん安全です。手順は重曹水と同じで、つけ置きは30分から1時間です。
キーキャップの汚れはほとんどが皮脂なので、中性洗剤でも十分に落ちます。重曹は、洗剤を使いたくない人が試す方法と考えるといいでしょう。
洗剤のあとも、ぬるぬるがなくなるまですすいでください。乾かす時間は重曹水のときと同じです。
キーキャップを洗う頻度は3か月から半年に1回
キーキャップを外して洗うのは、3か月から半年に1回で十分です。毎週洗う必要はなく、ふだんは表面を乾いた布で拭くだけで困りません。
キーの間にホコリがたまってきたら、週に1回ほどブラシで払っておくと、次に洗うときが楽になります。キーの反応が悪いときは洗っても直らないことがあるので、スイッチの故障も疑ってみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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