ジャズのドラムって、スティック1本で音の表情がガラッと変わります。 今回はジャズに合うドラムスティックを5本紹介します!
ジャズ用スティック選びで迷ったらここを見て
ジャズのドラムは繊細なシンバルワークが命です。 ロックやポップスと違って、音量よりもタッチのニュアンスが求められるので、スティック選びはかなり重要になってきます。

正直、最初は「細ければなんでもいいんでしょ?」と思ってたんですが、全然違いました。
選ぶときに見てほしいのは素材(メイプルかヒッコリーか)、チップの形状、テーパーの長さの3つです。
ラウンドチップは粒立ちのある音が出やすく、レガートに向いています。 ティアドロップ型はアタック感に変化をつけやすいので、表現の幅を広げたい方に向いています。
ジャズ向けドラムスティックおすすめ5選ランキング
第1位:TAMA M-JAZZ メイプル 13mm JAZZチップ

ジャズスティックといえばコレ、というくらい定番中の定番です。 初めて手に取ったとき、あまりの軽さにびっくりしました。 メイプル素材なので本当にふわっとしていて、シンバルをレガートで刻むとキレイな粒が揃います。
ラウンドチップで音の輪郭がはっきりしているので、ライドの「チンチキ」がめちゃくちゃ気持ちいいです。 ただ、メイプルは折れやすいので、ロックやポップスの曲が入るセッションだとちょっと心配になります。

メイプルの軽さに慣れるともうヒッコリーに戻れないって人、周りにけっこういますよ。
ジャズドラマーの定番!メイプル素材の軽量モデル
第2位:VATER VHSJW Super Jazz ヒッコリー

VATERのSuper Jazzは、ヒッコリー素材で耐久性がありながらジャズ向けに細く仕上げられたモデルです。 握った感じがすごくしっくりきて、長時間のセッションでも手が疲れにくい印象でした。
チップはラウンド型で、ライドシンバルのレガートで均一な粒が出しやすいです。 メイプルほど軽くはないですが、その分しっかり芯のある音が出ます。 ジャズだけじゃなくボサノバやラテンにも使えるので、1ペア持っておくと便利です。

VATERは国内だと扱ってる楽器店が少ないのが惜しいところですが、ネットなら問題なく買えます。
耐久性とジャズの繊細さを両方カバー
第3位:Vic Firth VIC-AJ1 American Jazz ヒッコリー

世界シェアNo.1メーカーVic Firthのジャズラインです。 ヒッコリー素材でしっかりした打感があって、メイプルだと頼りないと感じる方にはぴったりだと思います。
開けてすぐ握ってみたんですが、木肌の仕上げが丁寧で滑りにくいです。 ティアドロップチップなので叩く角度によって音色が変わり、表現の幅が広がります。 ぶっちゃけ、ジャズ専用としてはM-JAZZのほうが好みですが、いろんなジャンルを掛け持ちする人にはこっちのほうが使いやすいかもしれません。
Vic Firth VIC-AJ1 American Jazz ヒッコリー
安定感のあるヒッコリー製ジャズスティック
第4位:ProMark TX718W Acid Jazz ヒッコリー

名前の通り「アシッドジャズ」寄りのモデルで、従来のジャズスティックよりほんの少し太めに作られています。 スタンダードジャズだけでなく、ファンクやソウル系のセッションにも対応できるのがうれしいところです。
実際に叩いてみると、やや太い分だけ音量が出しやすくて、ピアノトリオみたいな静かな場面よりはビッグバンドやグルーヴ系に合う印象でした。 ただ、繊細なブラシワークを重視する方にはちょっと太く感じるかもしれないので、自分のプレイスタイルと相談してみてください。

アシッドジャズやネオソウルが好きならこのスティック、マジで最強!!!!
ProMark TX718W Acid Jazz ヒッコリー
ジャズ×グルーヴの掛け持ちに
第5位:ProMark TXR7AW 7A ヒッコリー Natural

ProMarkの7Aサイズは、ジャズ入門にちょうどいい太さと重さです。 コーティングなしの「Natural」仕上げで、手汗をかいても滑りにくいのが地味にありがたいです。
正直に言うと、ジャズ専用というよりは「ジャズもできる万能スティック」という位置づけです。 ポップスやアコースティック系のライブでも違和感なく使えるので、まだジャンルが定まっていない方に向いています。

7Aサイズは手が小さい人でも振りやすいので、体格に合わせて選ぶのも大事ですね。
ProMark TXR7AW 7A ヒッコリー Natural
コーティングなしで自然な握り心地
| 商品名 | 素材 | チップ | レガートの粒揃い | セッションでの汎用性 |
|---|---|---|---|---|
| TAMA M-JAZZ | メイプル | ラウンド | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| VATER Super Jazz | ヒッコリー | ラウンド | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| Vic Firth AJ1 | ヒッコリー | ティアドロップ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| ProMark Acid Jazz | ヒッコリー | ラウンド | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| ProMark 7A Natural | ヒッコリー | ティアドロップ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
スティックを買ったら最初に試したい叩き方
ジャズスティックを手に入れたら、まずやってほしいのがライドシンバルのレガートです。 「チーンチキチーンチキ」のリズムを、力を抜いてひたすら刻んでみてください。

脱力できてないとすぐ腕がパンパンになるので、最初は5分くらいから始めるのがいいですよ。
スネアのブラッシングもぜひ試してみてほしいです。 ブラシはスティックとは別に購入する必要がありますが、ジャズをやるなら遅かれ早かれ必要になります。 スティックでのゴーストノート(スネアを極小音量で叩くテクニック)も、細いスティックのほうがやりやすいので、練習にはもってこいです。
スティックと一緒に揃えたい周辺グッズ
ジャズ用スティックを買うなら、一緒にいくつか揃えておくと練習がはかどります。
練習パッド:自宅でレガートの練習をするなら必須です。 6インチの小さいものでも十分使えます。
ブラシ:ジャズのバラードではブラシを使う場面が多いです。 格納式のワイヤーブラシが1本あると安心です。
ジャズドラムの音色が一気に変わるちょっとした工夫
スティックの「どこ」でシンバルを叩くかで音がまったく変わります。 チップの先端で叩くとカチッとした粒立ちのある音になり、ショルダー(チップより下の太い部分)で叩くとワシャッとした広がりのある音になります。
もうひとつ、スネアのチューニングを高めにするとジャズっぽい音に近づきます。 「パンッ」ではなく「タンッ」に聞こえるくらいがちょうどいいです。 ヘッドを張り気味にするとゴーストノートも出しやすくなるので、ぜひ試してみてください。

チューニングとスティックの相性は意外と大きいので、スティックを変えたらチューニングも見直すのが良いですよ。
●RASUさん楽器や音響機材を得意としたライター。 今回はスタジオドラマーやジャズバーの演奏者にリサーチして、実際に使われているスティックの傾向を取材しました。 読む人の目線に立ったわかりやすい記事づくりを心がけています。

