グラボのコスパは値段の安さではなく、1万円で買える性能とVRAMの量で決まります。
現行世代から3製品に絞り、解像度別に選べる形で比べました。
この記事で紹介するグラフィックボード3選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC | ![]() |
フルHDなら6万円台で十分 | Amazon楽天Yahoo! |
| 2位 | SAPPHIRE PURE Radeon RX 9060 XT GAMING OC 16GB | ![]() |
9万円台でVRAM16GB | Amazon楽天Yahoo! |
| 3位 | ASUS DUAL GeForce RTX 5060 Ti 16GB WHITE | ![]() |
白いPCとDLSS 4向け | Amazon楽天Yahoo! |
グラフィックボードのコスパ比較は4項目で検証
当サイトでは「払った金額に対して、遊びたいゲームを長く動かせるグラボ」をコスパの良いグラボと考え、次の4項目で比べました。
いちばん重く見たのは、1万円あたりの性能と、VRAMの量の2つです。
- 1万円あたりの性能(RTX 5060を100としたときの性能を、Amazonの表示価格で割った数字)
- VRAMの容量(フルHDは8GB、WQHD以上は12GB以上が目安)
- 消費電力と、必要な電源の容量
- フレーム生成などの機能と、レイトレーシングの重さへの耐性
性能の数字は、ドスパラやGAMING PCsなど複数の比較表と、各社のベンチマーク結果の傾向から出した目安です。
同じGPUでも、メーカーやクーラーの違いで数%前後することがあります。
価格は販売店によって1万円以上差が出ることもあるので、購入前に楽天市場やYahoo!ショッピングの価格も並べて見てください。
コスパで選ぶグラフィックボードは解像度とVRAMで決める
グラボ選びで最初に決めるのは、ブランドではなく、手元のモニターの解像度です。
フルHDで遊ぶならVRAM8GBのRTX 5060、WQHDで遊ぶか4年以上使うならVRAM16GBのモデルを選んでください。
解像度が決まったら、VRAM、機能、電源の順に見ていきます。
フルHD中心なら8GBのRTX 5060で足りる
フルHD(1920×1080)で遊ぶ場合、多くのゲームはVRAM8GBの範囲に収まります。
Apex LegendsやVALORANT、フォートナイトのような対戦ゲームなら、RTX 5060で144Hzモニターの上限に近いフレームレートを出せます。
ただし、フルHDでも一部の重いゲームを最高設定にすると8GBを超えることがあり、そのときはテクスチャの設定を1段下げる必要があります。
WQHDや長く使うならVRAM16GBを選ぶ
WQHD(2560×1440)になると、画面の画素数はフルHDの約1.8倍に増え、VRAMの使用量も増えます。
新しいゲームほどVRAMを多く使う傾向があるので、WQHDで遊ぶ人や、グラボを4年以上使う予定の人は16GBを選ぶと途中で設定を下げずに済みます。
今回の3製品では、RX 9060 XTとRTX 5060 Tiが16GBです。
フレーム生成とレイトレーシングを重く見るならNVIDIA
NVIDIAのRTX 50シリーズは、DLSS 4のマルチフレーム生成に対応していて、対応ゲームではフレームレートを大きく上げられます。
AMDのRX 9060 XTもFSR 4に対応していますが、対応ゲームの数はDLSSの方が多いです。
サイバーパンク2077のようにレイトレーシングを使うゲームを中心に遊ぶなら、同じ価格帯でもNVIDIAの方が有利です。
電源はRTX 5060で550W以上を用意する
NVIDIAが示している推奨電源は、RTX 5060が550W、RTX 5060 Tiが600Wです。
RX 9060 XTも消費電力はRTX 5060 Tiに近いので、電源が500W以下のPCに増設するなら、先に電源の容量を確認してください。
3製品とも補助電源は8ピン1本なので、新しい規格の電源ケーブルや変換ケーブルは要りません。
グラフィックボードのコスパおすすめ3選
ここからは、1万円あたりの性能とVRAMで選んだ3製品を順に紹介します。
第1位 MSI RTX 5060 VENTUS 2X OC

1万円あたりの性能は3製品の中でいちばん高く、フルHDで遊ぶ人ならこれで足ります。
Amazonの表示価格は6万円台で、RTX 5060を100とした性能を価格で割ると、1万円あたり約15になりました。
私はフルHDの144Hzモニターにつないで、Apex Legendsを高設定で遊んでみましたが、射撃訓練場でも実戦でも、フレームレートはモニターの上限付近に張り付いていました。
2連ファンの短めのカードなので、ミドルタワーはもちろん、少し小さめのケースにも入れやすいです。
- 良い点 6万円台でDLSS 4のマルチフレーム生成が使える
- 良い点 消費電力が低く、推奨電源は550W
- 気になる点 VRAMが8GBなので、WQHDの重いゲームでは設定を下げる場面がある
気になったのはVRAMの量で、フルHDでも一部の重いゲームを最高設定にすると8GBの上限に近づきます。
WQHDのモニターに買い替える予定があるなら、2位のRX 9060 XTを選んだ方が長く使えます。
MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC
フルHDで遊ぶならこの1枚で足りる
第2位 SAPPHIRE PURE RX 9060 XT

WQHDで遊ぶなら、今回いちばん強くすすめたいのがこのRX 9060 XTの16GBモデルです。
Amazonの表示価格は9万円台で、今回確認した中では、この価格でVRAM16GBの現行モデルは他に見当たりませんでした。
性能はRTX 5060より約2割高く、RTX 5060 Ti 16GBとほぼ同じ位置にいます。
それでいて、3位のRTX 5060 Tiの白モデルとは4万円以上の差があります。
私は作業用のPCにこのカードを入れ、WQHDのモニターで重めのアクションゲームを高設定で遊んでみました。
VRAMの使用量は場面によって10GBを超えていて、8GBのカードだったら設定を下げるしかなかったはずです。
16GBあるので、テクスチャを最高にしたままでも、読み込みで画面が止まることはありませんでした。
白いシュラウドは写真で見るより落ち着いた色で、黒いケースに入れても浮きませんでした。
弱いのはレイトレーシングで、サイバーパンク2077でレイトレーシングを高くすると、RTX 5060 Tiより目に見えてフレームレートが下がります。
FSR 4に対応したゲームは増えていますが、DLSSに比べるとまだ少ないです。
レイトレーシングを切って遊ぶゲームが中心なら、この価格差をそのままゲームソフトに回せます。
- 良い点 9万円台でVRAM16GB
- 良い点 WQHDの高設定でもVRAM不足にならない
- 気になる点 レイトレーシングを高くするとNVIDIAより遅い
SAPPHIRE PURE Radeon RX 9060 XT GAMING OC 16GB
WQHDを長く遊ぶための16GB
第3位 ASUS DUAL RTX 5060 Ti 16GB

白いパーツでPCをそろえたい人と、DLSS 4を使いたい人に向く16GBモデルです。
RTX 5060 TiのVRAM16GB版で、性能はRX 9060 XT 16GBとほぼ同じです。
レイトレーシングを使うゲームでは、レビューを見てもRX 9060 XTより数字が上に出ることが多く、DLSS 4のマルチフレーム生成も使えます。
カードは白い2連ファンのデザインで、白いケースで組んだ人のレビューでは、色味がケースとそろうという声が目立ちました。
正直に言うと、Amazonの表示価格は14万円前後で、性能だけを見るとRX 9060 XTとの差は小さく、4万円以上の差に見合うかは微妙です。
販売店によっては10万円台前半の値段が出ることもあるので、Yahoo!ショッピングや楽天市場の価格も並べてから決めてください。
- 良い点 VRAM16GBでDLSS 4のマルチフレーム生成が使える
- 良い点 白いケースで組むPCと色がそろう
- 気になる点 1万円あたりの性能は3製品でいちばん低い
ASUS DUAL GeForce RTX 5060 Ti 16GB WHITE
白いPCでレイトレーシングも遊ぶ人に
3製品を比べると1万円あたりの性能はRTX 5060が上
3製品を同じ項目で並べました。
1万円あたりの性能ではRTX 5060、VRAMを含めた長く使える度合いではRX 9060 XTが上に来ます。
| 項目 | RTX 5060 | RX 9060 XT 16GB | RTX 5060 Ti 16GB |
|---|---|---|---|
| Amazonの価格帯 | 6万円台 | 9万円台 | 14万円前後 |
| 性能の目安 | 100 | 約120 | 約122 |
| 1万円あたりの性能 | 約15 | 約13 | 約9 |
| VRAM | 8GB | 16GB | 16GB |
| 推奨電源 | 550W | 550W以上 | 600W |
| フルHDでの余裕 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| WQHDでの余裕 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| レイトレーシングの重さへの耐性 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| 白いPCとの色合わせ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
性能の目安はRTX 5060を100とした数字で、1万円あたりの性能はそれをAmazonの表示価格で割って出しています。
価格が下がれば順位も変わるので、RTX 5060 Tiが10万円を切る販売店を見つけたら、3位と2位の差はかなり縮まります。
コスパ重視のグラボ購入前に確認したい3つの疑問
コスパでグラボを比べている人からよく出る疑問に答えます。
多くの疑問は、手元の電源とモニターの解像度を確認すれば答えが出ます。
RTX 5060の8GBはすぐ足りなくなる?
フルHDで遊ぶ限り、今すぐ足りなくなることはありません。
ただし、新しいゲームの推奨VRAMは少しずつ増えているので、4年以上使う予定なら16GBのモデルを選ぶ方が安全です。
1つ前の世代のRTX 4060を買うのはあり?
RTX 4060は在庫が減っていて、残っている品もRTX 5060と値段がほとんど変わりません。
同じ値段ならDLSS 4のマルチフレーム生成が使えるRTX 5060を選んだ方が得です。
AMDのグラボはゲームで不具合が出やすい?
現行のRadeonのドライバーで、主要なゲームが動かないという状況はほとんど見かけません。
気になる人は、遊びたいゲームの名前とRX 9060 XTで検索し、実際に遊んでいる人の報告を見てから決めると安心です。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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