
盛況のうちに開催終了いたしました。
| |
▼B会場(定員30名)セッション内容
※参加には別途お申し込みが必要です。お申し込みは こちらから。 |
※セッションは変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
※今回、フードサービスはございませんので、あらかじめご了承ください。
【イベント・レポート】
|
■「Visual Studio 2010 概要 ~ "究極" の統合開発環境の登場 ~ 」
マイクロソフト株式会社 近藤 和彦 氏のレポート:杉沼麻美さん
|
|
────────────────────────────────────
日本工学院蒲田校で開催された VSUG DAY 2009 Winter 当日、今回はスタッフとして準備や受付の手伝いをしていたのですが、休みの日にも関わらず、10時の受付開始前にみえられる方もちらほら。セッションが始まる10時半頃には会場はたくさんの人で賑わっていました。
そんな中、一つ目のセッションはマイクロソフトの近藤和彦氏による「 Visual Studio 2010 概要 ~ "究極" の統合開発環境の登場 ~ 」11月にリリースされた次期アプリケーション開発プラットフォーム Visual Studio 2010 の Beta2 版に関しての概要セッションです。
大きく変わった点の一つに VisualStudio の製品ラインナップがあるそうで、大きく次の3つに分類されます。
・Visual Studio 2010 Ultimate
・Visual Studio 2010 Premium
・Visual Studio 2010 Professional
タイトルにあった「 ~ "究極" の統合開発環境の登場 ~ 」の「究極」とはこの「Ultimate」からきているという近藤さんの説明に思わず笑ってしまいました。
製品出荷時に MSDN Subscription が有効であれば、現在利用しているエディションから同等もしくはより高い製品へ移行することができるようです。そのほかにも、無料で利用できる ExpressEdition が用意されています。
セッションでは主にソフトウエア設計、コーディング、デバックという切り口で、デモを交えての説明がありました。
中でも気になったのは、スタートページのカスタマイズと、検索関係の機能強化です。
その他にも、複数の .NET Framework への対応だったり、Silverlight アプリケーションの開発がアドインのインストールなく簡単に始められるようになっていたりと興味深い機能紹介が盛りだくさんで、とても充実したセッションでした。詳細はサイトで公開されているセッションスライドをご覧ください。
製品出荷時が今から楽しみです。当日は Microsoft Visual Studio 2010 Ultimate Beta 2 のメディアが配られました。こちらからもダウンロードが可能です。
一足先に、これらの新機能を試してみたい方は、年末年始を使ってインストールしてみてはいかがでしょうか?
Microsoft Visual Studio 2010 Ultimate Beta 2 - ISO |
■「並列化のロードマップ:今後のインテルソフトウェア開発製品について 」
インテル株式会社 池井 満 氏のレポート:和田 貴志さん |
|
────────────────────────────────────
3 番目のセッションは Intel 社による並列化に関するお話でした。
Intel 社は VSUG Day では毎回セッションを持っており、最近は Parallel Studio のお話が多かったのですが、今回は Parallel Studio に加えて Ct に関するお話がありました。
● 最近の CPU の傾向
まずは CPU メーカーということで最近の CPU について簡単な紹介がありました。
その中でマルチコア化が進んでいること、そして多くのプログラムはコア数に比例した性能向上が達成できていないのではないか、との問題提起がされました。
● 並列化のサポート ~ Parallel Studio
マルチスレッド対応のプログラムを開発する際には様々なレベルでの手法がありますが、ここではコンパイラによるサポートの観点から Parallel Studio が紹介されました。
Parallel Studio は主に C++ での開発をターゲットとして、並列化する際の正当性とスケーラビリティといった 2 つの主要な課題に対してサポートするもので、Visual Studio 2010 対応も予定しているそうです。
● 並列化のサポート ~ Ct テクノロジー
セッションの後半では、少し話が変わって、Ct テクノロジーについてのお話でした。
Ct テクノロジーというのは、データパラレルを対象とした並列化のテクノロジーで、Intel でありながらハードウェアアーキテクチャに依存しないことを目指しているとのことでした。
また、データレースやデッドロックが発生しないような仕組みを目指しており、エンジニアは数学的な構造とデータ構成だけを考えれば良くなることを目指しているそうです。
C++ のライブラリなどの形を取るようで、基本的には既存の開発環境をそのまま使うことができ、既存のコードを利用して Ct 化したいコードのみを Ct 化できるようにしているそうです。
データを処理するロジックは、データの特性に応じて最適なものが変わりますが、Ct では動的に最適化を行うことで最適なロジックを採用するため、JIT を利用して動作するそうです。
そのため、事前にコンパイルしたバイナリがあれば、どこでも JIT で実行できるようにすることができるということで、.NET Framework の CLR や Java を連想できるような仕組みのようです。
JIT のインターフェースはオープンにして、他社チップに対応できるようにすることを考えているともお話にあり、かなり意欲的な取り組みだと感じました。
Ct は HPC の分野をターゲットとしたテクノロジーですが、過去の HPC の技術が現在の PC に取り込まれていく可能性を考えると、興味深いお話でした。
2010 年 1 ~ 3 月期にベータを予定しているそうです。
● セッションに参加して
私は最近では Web アプリケーションに関する業務が多く、その場合はアプリケーションサーバーで 1 リクエストに 1 スレッドが割り当てるのでマルチスレッド化を意識することは少ないのですが、バッチ処理やクライアント側を開発する際にはやはりマルチスレッド化を意識する必要があります。
技術の進歩が早い分野だけに常に注視していかなければいけないと思っていましたので、現在の状況について聞くことができて、とても参考になりました。 |
|
■「Silverlightで業務アプリ~その課題と対応手法~ 」
グレープシティ株式会社 八巻 雄哉 氏のレポート:和田 貴志さん
|
|
────────────────────────────────────
5 番目のセッションはグレープシティ社による Silverlight に関するお話でした。
グレープシティからは、今回も様々なセミナーでおなじみの八巻氏がスピーカーとして登壇されました。
● Web アプリと Silverlight 3 の差
業務アプリで広く使われている Web アプリケーションは、C/S アプリケーションに比べて UI の機能制限が大きく、時として問題となることがあります。
一方 Silverlight はその Web アプリケーションと比べると表示系は優れるものの、入力系の制限がより厳しく、業務アプリを構築する際のハードルはより高いものとなっています。
セッションではそのうち代表的な 5 項目について、その問題点と Silverlight 3 の時の対策、そして Silverlight 4 における状況を順に紹介されました。
1 つ目は Silverlight 3 では直接クリップボードにアクセスできないという問題です。
これは HTML ブリッジや Flash で工夫することで対応できるのですが、Silverlight 4 では Clipboard クラスが用意されており、直接アクセスできるようになっているそうです。
2 つ目はマウスホイールによる制御ができないという問題です。
これも HTML ブリッジや Javascript で工夫することで対応できるのですが、Silverlight 4 では UIElement クラスに MouseWheel イベントが用意されたため、スクロールなどの制御ができるようになっているそうです。
3 つ目は右クリックによる制御ができないという問題です。
これは HTML ブリッジとウィンドウ無しモードを併用することで対応できるのですが、その場合はパフォーマンスの悪化と IME が使用できないという重大な欠点がありました。
Silverlight 4 ではマウスホイールと同様にイベントが用意されたため、問題なく制御できるようになっているそうです。
4 つ目は印刷ができないという問題です。
これも HTML ブリッジで対応できるのですが、Silverlight 4 では PrintDocument クラスが用意されたため、ラスタライズされた状態での印刷ですが、可能になったそうです。
5 つ目はファンクションキーによる制御ができないという問題です。
これは、ブラウザ外で実行すれば可能ですが、その場合は HTML ブリッジが利用できなくなるため、これまでの問題に対する対応が不可能になってしまっていました。
Silverlight 4 でも引き続きブラウザ外での実行でのみ可能ですが、これまでの問題が HTML ブリッジ無しで対応できるようになっているので有効な選択肢となりました。
このように、Silverlight 3 で業務アプリを構築する際の様々な問題が、Silverlight 4 では解決しているということで、Silverlight による業務アプリの開発がいよいよ一般化するのではないかということでした。
● その他の課題と ComponentOne Studio
グレープシティ社から 2 月 10 日発売予定の ComponentOne Studio では Silverlight 3 向けの様々なコンポーネントが搭載されていますが、その中で C1Data というクラスで DataSet 相当の機能を提供しているそうです。
DataSet は多機能で処理の負荷も高いクラスですが、非常に使い勝手が良いため、開発工数の低減には効果的です。
Silverlight では DataSet がサポートされていませんが、Component One Studio ではそういったニーズに応えてくれるそうです。機会があったら試して見たいと思いました。
● セッションに参加して
これまでは Silverlight というと表示系で使われているのを目にするぐらいでしたが、Silverlight 4 の機能を考えると入力系の業務アプリも十分実用レベルになるのではないでしょうか。
次の VSUG Day では時期的に Silverlight 4 が Hot になっていると思うので、それまでに一度は触ってみたいと思いました。
|
盛況のうちに開催終了いたしました。
ログインされていません。このイベントに参加登録するにはログインする必要があります。