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◆はじめに
6 月 6 日に開催された VSUG DAY 2009 Summer に参加しましたので、その模様を簡単に紹介します。
当日は雨風が強くあいにくの天気でしたが、100 名を越える参加者が集まっていたようです。
広い会場が後ろの方まで埋まるほどでした。
● Session 1 「Silverlight 3 - 概要とアプリケーション開発のポイント」
現在ベータ版が提供されている Silverlight 3 の紹介でした。
まず、1.0 から順に 2、3、と歴史を追い、その後 Silverlight 3 の新機能の様々なデモがありました。
その中で、特にブラウザ外で Silverlight を実行させる「Out of browser」のデモが目を引きました。
例えば Java のアプレットがブラウザ外で実行できるようになったり、Google Gears によって Web アプリケーションがオフラインで使えるようになったりする中、Silverlight も同様の技術を実装することになります。
また、ネットワーク接続判定の仕組みもあわせて実装される予定のため、ブラウザやネットワークに関して柔軟なアプリケーションを Silverlight で構築することが可能になるようです。
また、Expression Blend 3 の紹介もあり、その中で設計書の Word 形式での Export という一風変わった機能がありました。
画面ショットも含めた形で作成できるようでしたので、ドキュメント作成の負荷を軽減できるかもしれません。
● Session 2 「データ駆動型アプローチで挑む WPF アプリケーションの UI 開発」
WPF の Binding と Expression Blend 3 の強化点の紹介でした。
最近 WPF での開発を少々行っていたため、特に興味深いセッションでした。
まず、Windows フォームで一般的な UI を起点にした開発ではなく、データを起点にしてコントロールにバインディングする開発手法が紹介されました。
そして、その開発手法を活かす形で、Expression Blend 3 の新機能であるサンプルデータ機能を活用した開発手法が紹介されました。
これによりプレビューやデバッグ実行の際にサンプルデータを使用した表示が行われ、より直感的に UI の開発が行える様子でした。
デモを交えての紹介でしたが、かなり UI 周りのデザインを行いやすくなりそうだと感じられる内容でした。
● Session 3 「開発者のための仮想化活用法 - Hyper-V for Developer -」
Hyper-V による開発環境の構築時間の低減方法の紹介でした。
Hyper-V 2.0 にフォーカスを当てるということではなく、Hyper-V の基本的な事項の紹介でした。
スナップショット、VHD のコピー、バーチャルネットワークを利用することで、開発環境の再構築なしのテストや、隔離した環境を用意する方法の紹介がありました。
● Session 4 「インテル (R) Parallel Studio のご紹介」
Parallel Studio の紹介でした。
昨年から様々な形で製品プロモーションを目にしていますが、5/27 に製品版がリリースされたということです。
Parallel Studio は、その製品名の通りマルチスレッドの開発を様々な形でフォローする Visual Studio のプラグインです。
ただ、残念ながら C++/C を対象とした製品群のため、私のような C# を主に使う技術者にとっては恩恵を被れない製品となってしまっています。
C# でも今後マルチスレッドを想定した開発が必要とされていくと考えられますが、インテルとしては C# のサポートは予定していないとのことでした。
デモを見るととても便利そうだったので、残念です。
● Session 5 「.NET Framework 2.0/3.0/3.5 のパフォーマンスカウンタとトレースロギング」
パフォーマンスカウンタや CLR の ETW トレースといった、デバッガを使用せずに標準的な機能によるパフォーマンスや障害の分析手法の紹介でした。
デバッガなどのツール類を利用すると容易に障害調査が行えますが、実際の本番環境ではそのようなツール類がインストールされていない、できないことも多くあります。
その際に利用できる数少ない手法の 1 つということで、非常に役立つノウハウの紹介でした。
また ADO.NET の詳細トレースではブラックボックスになりがちな ADO.NET の動作を調査することができるため、とても強力な手段だと思われます。
ただしデバッガと違って、取得できたデータを読み解く力が必要とされますので、使いこなすのも大変そうでした。
このような情報の少ないノウハウをデモ付きで学べたのはとても勉強になりました。
● Session 6 「技術者のための Internet Explorer 8 概要」
IE8 の概要を、Web アプリケーションやインターネットのユーザとしての視点と、Web アプリケーションやサイトの開発者としての視点との両面からの紹介でした。
技術的に深い内容には立ち入らず、互換性・アクセラレーター・Web スライスなどについての紹介でした。
IE8 は手が回らず情報を集め切れていなかったため、レベル感がちょうど良く、とても参考になりました。
● Session 7 「はやわかり ASP.NET MVC」
ASP.NET MVC の内部実装の紹介でした。
他のセッションと異なり 30 分と短かったため、ルーティングに注目して内部構造を考察する内容でした。
ASP.NET MVC はこれまでの ASP.NET とは異なり、Struts などの MVC に非常に近いため、そちらに馴染みがある方にお勧めのフレームワークだと思います。
● Session 8 「Lightning Talk」
最近は様々なセミナーで目にする、Lightning Talk でした。
1 人目の頃末様は、近日ベータ版リリース予定の International Feature Pack 2.0 の紹介でした。
日本向けコンポーネント自体は Yomigana ライブラリ 1 つのみで、1.0 の機能を含まないとのことでした。
MSDN Forum でフィードバック歓迎とのことでしたので、一度使ってみたいと思います。
2 人目の酒井様は、Azure に関する内容でした。
その中で SQL Data Service が ACE モデルや Key-Value 型のアーキテクチャから、TDS をサポートするクラウド版 SQL Server 2008 になっているようだ、とのことでした。
通常の SQL Server と類似の技術になりそうですので、今後の情報に注目したいと思います。
3 人目は事務局の岩切様で、Bar VSUG 開催のお知らせでした。
お酒を飲みながら Visual Studio について語る会ということで、おそらく VSUG のサイト上でも近々アナウンスがあるかと思います。
最初のお二方はさすがに手馴れていて、5 分ぴったりで終わらせていくまとめ方には感嘆しきりでした。
◆最後に
Silverlight、WPF、C++、Hyper-V、IE8 と幅広い内容で、普段触れている分野はより理解を深め、情報を追いきれていない分野は概要を把握し、広く学ぶことができました。
色々なコミュニティ、企業のセミナーに参加していますが、VSUG のセミナーはやや緩めの雰囲気と事務局の方の手馴れた受付があり、とても参加しやすいと思います。
次回は、11 月に VSUG DAY Winter が開催されるかも、というお話でしたので、興味がある方はチェックしてみてください。
私も次回参加しようと思います。
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